私の「はたらく」がスタートしたのは高校一年生のアルバイトまで遡ります。

中学校卒業の1週間後に、飲食店のアルバイトが始まりました。

昼間定時制高校へと進学した私は、午前は学校、お昼休みにサッカー部の練習、夕方からアルバイトというサイクルを4年間続けることができました。

この4年間の中で飲食店、途中から友人からの誘いでコンビニエンスストアも始めるなど、「はたらく」基礎を作ることが出来たのも高校4年間でした。

今回から始まるキャリア形成シリーズでは、私が独立にいたるまでどのようなキャリア形成をしてきたのか、私自身整理したいという気持ちと、就職や転職、お仕事で悩まれている方に少しでも解決のヒントをお届けできればと思います。

飲食店で人とのコミュニケーションスキルを学ぶ

初めてのアルバイトの飲食店は地元でも人気なお店で、土日の夕方17時からはいるときは行列ができていることも多く、タイムカードを打刻後、すぐに着替えて仕事という流れが基本でした。

同じサッカー部の友人も誘い、一緒にシフトに入ることが多く、終了後の賄いがいつも楽しみにしたのを覚えています。

この飲食店でのアルバイトは、人とのコミュニケーションスキルを学ぶために格好の場所でした。

最初のキャリア形成において、3つのことを大変役に立ちましたので、ご紹介します。

お客様目線で考え、先を読んで行動をする

まずはお客様目線で物事を考えること、次に何を行動しなければいけないかを考えて行動すること、この2点セットが身に付きました。

飲食店のお客様目線というと、来店した際の挨拶や水出し、オーダーを取るタイミング、常連客に対しては追加注文があるかなど、先を読んで行動することを心掛けていました。

いまではファミリーレストランや居酒屋など、タブレットやスマートフォンで注文をするお店もあり、人件費や業務量に応じて接客対応を工夫する飲食店が増えていますね。

今も昔も、お客様目線というのは変わりはありませんが、常に半歩先に自分が立っているような感覚が、仕事を迅速に行う力を覚えてくれたのかなと思います。

年上の人とのコミュニケーションを学ぶ

当時、高校一年生だった私は当然年上の人たちに囲まれて仕事をしていました。

学生時代を過ごすと学年差は1つか2つぐらいが一般的ですが、アルバイトをしていたときは20代、30代、40代と働き盛りの方もいて話すととてもやさしく接してくれました。

仕事を掛け持ちしているホールのスタッフ、社員として厨房で仕事をする方など、様々な状況下で仕事をすることができました。

年上の人と話をするのは、学生にとって社会勉強を学ぶ一番手っ取り早い方法かと思います。

お金を稼ぐ楽しさを知る

最後は、初めての「給料」で得た喜びは忘れることはない、お金を稼ぐ楽しさを知ったことです。

お金を稼ぐことで、サッカー部だった私はスパイクやボールなど、サッカー用具を揃えたり、友人といくご飯代も給料の中から出したりと、お金を稼いで自己成長と達成感がありとても充実していました。

初任給の喜びを忘れず、毎月毎月、平日の夕方、土日の試合終わりのアルバイトに励んでいました。
おかげさまで、学校、サッカー、アルバイトという3つを両立できたのも、アルバイトが楽しかったというのがあります。

コンビニエンスストアの仕事で業務スキルを学ぶ

続いて、高校3年生の途中から友人の誘いにより、自宅すぐ裏にあったコンビニエンスストアのアルバイトを始めました。

飲食店は3年間、コンビニエンスストアは大学生含め2年間ほどおこないました。

コンビニエンスストアは飲食店と同じ接客サービスではありますが、中身がまったく違い、就業時間内に多岐にわたる業務を覚え、実践していました。

飲食店時代とは違う3つのスキルが大変役に立ちましたので、ご紹介します。

効率化を考え実行に移すスピード

コンビニエンスストアは決められた時間内にある程度の業務が決められていることがほとんどです。

おにぎりやサラダなどの食品類のチェック、商品の在庫確認、トイレ清掃、レジ回りの商品(揚げ物、煙草、レジ袋など)の整理、品出し、業務は多岐にわたります。

そのようななかで、お客様のレジ対応をしなければいけないので、時間との勝負でもあります。

いかに自分の動きを効率よく実行し、スピード感を持って仕事をするかは、飲食店とは違い判断力が鍛えられました。

商品棚の整理整頓、POPで売上が変わる

次に、商品棚の整理整頓、POPで売上が変わるお話をします。

コンビニエンスストアは誰もが一度は行ったことはあるのではないでしょうか。

棚に並べられた商品を必ず見て商品を手に取るわけですが、そのときに①手に取りやすいか、②綺麗に並べられているか、③在庫があるかの3点は意識して整理整頓していました。

そして、季節ものやピックアップしたい商品に関してはPOPをつくり、目立たせることで購買意欲を促進し、実際に売れ行きが好調な商品も都度ありました。

ここで、商品が売れる仕組みというものを学ぶことができ、大前提として上記の3点が準備されているかがとても大切だとわかりました。

売れる仕組みはいつの時代も同じ?

いまでもコンビニエンスストアに行くときは商品棚の整理整頓さをついつい見てしまいます。
これは、コンビニエンスストアに限らない話で、当サービスや他の事業サービスもホームページから集客していることもあり、情報が整理整頓されているかがとても大事になります。

臨機応変に対応するスキル

通常の業務中でもレジに人が並んだ場合は応援にいく、お客様に声をかけられたら対応をするなど、様々なことが業務中起こります。

そのような状況下でも、咄嗟の判断力で臨機応変に対応していかなければならないため、この対応力というものが飲食店の混雑さのように精度を上げていった記憶があります。

臨機応変に対応するスキルが今の事業サービスにおいての基礎となり、マルチタスクをこなしていくという流れに繋がっていきます。

臨機応変に対応するスキルは、のちの仕事においても大きく役に立ち、いまでも大変役に立っているスキルのひとつですね。

まとめ

高校時代は飲食店、コンビニエンスストアのアルバイトをしましたが、「はたらく」の基礎を築くことが出来たと思います。

高校生当時はこのような考えを持ってやっていませんでしたが、今になって思うと仕事をするために必要な考え方、捉え方、対人関係、判断や行動力は身に付き、身体が覚えている感覚がありますね。

高校生でアルバイトをすることが良いか悪いかは本人の環境にもよりますが、仕事をすることで得られるものはとても大きかったと感じます。

次回は、【キャリア形成_2】大学生で将来を意識した仕事を始めるをお届けします。

投稿者プロフィール

木村 謙司
木村 謙司キャリアカウンセラー・精神保健福祉士
スポーツ ▶︎ 広告代理店 ▶︎ PCインストラクター ▶︎ 福祉と様々な職種を経験|方向性×行動×継続=未来を変える思考と強みを活かした習慣力をキャリアカウンセリングで徹底サポート|2023年10月に独立 - 個人で複数の事業サービスを展開中